みんなで“ほっこり” 昭和の遊び「カタヌキ」ゲーム!


懐かしいカタヌキ菓子
昭和の懐かしいゲーム「カタヌキ菓子」

カタヌキ菓子というものを皆さんは知っているでしょうか?
昭和に大人気だった紙芝居屋の余興に、縁日やお祭りの的屋で大流行したカタヌキ。
板状のラムネ菓子のようなものに動物や星などの型が彫ってあり、それに沿って形を削りだしていくだけのシンプルな遊びなのだが――
これが意外とハマる究極のアナログゲームなのだ。


カタヌキってなぁに?

カタヌキ菓子は、精糖を主原料とし澱粉・ゼラチン、香料を混ぜ、色づけされた板状のお菓子。色はピンク色のものが多いのだが、中には白っぽいものもある。
原料自体は食べられるもので、食べることはできる。しかし、味のない堅いラムネのようで決しておいしいものではありません。
最近は、味のついたラムネに型押しした「ザ・カタヌキ」というお菓子が販売されています。もちろんカタヌキゲームも楽しめる。

食べられるカタヌキ菓子。ザ・カタヌキ
コチラは食べられるを「ウリ」にしたザ・カタヌキ

カタヌキはどうやって作るの?

カタヌキのメーカーが1970年代には全国にも多くあったようだが、現在は、大阪西成区にある「ハシモト」が唯一の製造元になった。
1970年代には全国的に大流行した紙芝居屋でお客さん集めの余興として「カタヌキ」が頻繁に行なわれたが、最近はめっきり見なくなり、その影響でカタヌキ業界は、大打撃を受けることになったのが原因である。

さて、カタヌキの作り方ですが、もともとはヌキ飴として飴でつくられていた。
ところが、飴だと温に弱く輸送が難しいという問題があり、精糖を主にした高温に強い現在の形になったのである。原材料を混ぜる工程を除きカタヌキ菓子は、なんと職人が1つ1つ手作業で製造。板状にした原料に、動物や星型などの型を上から押してカタヌキ菓子になるのだが、割れそうで割れない絶妙な力加減が要求されるのだ。これには10年の修行が必要だとも言われている。カタヌキ菓子には、職人技が宿っているわけである。


「カタヌキ」の遊び方

カタヌキという名前のとおり、形をくり抜いて遊ぶゲーム。とてもシンプルでカタヌキ菓子に彫ってある動物や星などの型に沿って、画鋲や爪楊枝などを使ってくり抜いていく遊びである。
的屋では、1回分のお金を支払って、上手に抜くことができたら景品をもらえる。型の難易度によって景品のランクが分けされていて、的屋によっては、景品の代わりに現金の配当がもらえたりする。難しい型が抜けたら1000円とか。子どもの頃に「大人な遊びだなーっ」と思ったものである。


カタヌキの魅力

何も考えず集中して楽しめること。少しずつ型を削る作業はとても地味で、根気のいる作業だが、キレイに抜けたときのなんともいえない達成感と喜びが全てを吹き飛ばしてくれる。最初のひと削りめで割れてしまった。。最後の最後にパキっと割れてしまったときのショックを乗り越える楽しみ。うまく抜けると、友だちに自慢したくなるものなのである。みんなに「すごいね」って言われたい。人は努力を褒められたいものである。意外とハマるのである。

カタヌキをうまく抜くには、観察力、割れてしまわないように削る場所を見定める判断力。そして集中力が求められる。子どもに持って欲しいスキルだらけのゲームではないか。最近またファミリー向けのイベントや子ども会や夏祭りなど、子どもが集まるイベントに「カタヌキ」を見かける理由だ。

また、カタヌキは、「抜いたら終わり」という遊びではない。抜いた後に景品と交換というコミュニケーションが入る。うまく抜けた子どもを褒めてあげて、喜ばせることもできる。普段なかなか話さない親子でも「カタヌキ」を通してコミュニケーションをとる。お店の人ともコミュニケーションする。人と人が繋がって、笑って過ごす。そんなほっこりした光景が、昭和の「カタヌキ」ゲームにはある。


【関連ページ】
・縁日・お祭り・イベントで子どもが喜ぶゲーム・企画・出し物の一覧ページはコチラ
・イベントでカタヌキをやるとき「イベント成功のコツ」はコチラ
・カタヌキをうまく抜くコツはコチラの記事を参照




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